粉川さんの世界戦トマホーク01
で、ここからが本題。このトマホークをお借りした理由は無謀にも「世界戦トマホークのレプリカを作るため」、です。
自分のダメダメな部分なんですが、「似たようなものを作る」ではなく「同じものを作る」と考えてしまったあたりで厳しい道のりに。相談していた期間を大幅に過ぎてしまっている点は粉川さんに土下座で謝らなければいけない状況です。
粉川さんのトマホークは純正部品がほとんど使われていないシャーシですが、それらの部品を全て再現したり揃えようとしています。自作の部品を含め、約12点のパーツを新規設計して作る必要がありました。その中でも下記のパーツは自分の加工技術をはるかに超えていたため、お世話になっているところに外注で依頼。図面は自分で作りました。
↑ 苦労した部品その1、SUS角棒の強化メインシャーシ。角棒を曲げ加工後に両端を溶接で塞いてから平面加工しています。表面も同じヘアライン品で見た目の違いはありません。材料探しに苦戦しました。
↑ 苦労した部品その2。ギヤボックスプレートは粉川さんのトマの部品を採寸して設計し直したものです。寸法は寸分の違いもないはず。断面の斜め加工部分はこのままでも格好良いのですが、手研磨して形状を追い込みます。
リヤダンパーも苦戦しました。左:オプションのスペシャルショックアブゾーパー用ケース、右:1/8バギー用ダンパーケース、中央:1/8バギー用ダンパーケースをショート化したもの。ここも粉川さんのトマの部品と同じ寸法にしました。この加工がだいぶお手数をかけた箇所で、内径Φ11mmの0.5mmピッチのネジ切りという難しいものでした。
↑ 一番重要にして一番どうしようか悩んでいたワークス用ギヤボックス(ボールデフ含む)も奇跡的に入手できました。だいぶ前にとある方から入手したものですが、粉川さんのトマに付いているものと全く同じです。粉川さんによると当時に10個くらいは作ったとのことなので…入手できたのも何かも縁だと思っています。
↑ 先日のスコミでの作成中のレプリカ(当然左側です)。このときに付けていた自作のパーツ群は形状が気に入らずに全て作り直しました。このあたりが進みが悪い原因だと思って反省中。
↑ この貴重なシャーシ、色々と勉強させて頂きました。本当に感謝しております。
大変貴重なシャーシのため、到着してからじっくり触れるようになるまで1週間、色々じっくり観察して理解するのに1ヶ月、寸法取りや研究のためにちょっとだけバラすのにも1ヶ月と、慎重になり過ぎた面は反省。でも間違ってネジがバカになったりすると一生後悔しそうだったので…、1本のネジを外すために2~3日かけたことがありました。
上で紹介したパーツ以外は自作で頑張っています。加工用にボール盤や糸鋸盤を購入して人が少ない時間を見つけてガリガリしています。FRP板のパーツ類は、粉川さんが切り出すためにつけたケガキ線まで含め、±0.1mmくらいの精度で追い込み中。(←このあたりがおバカ)
スコミで集まったメンバーからもだいぶ怒られちゃいましたが、現在はだいぶ進んで追い込みをかけています。本当は去年に終わっていなければいけなかったこの話、そろそろ区切りを付けるために頑張りますm(_ _)m。