粉川さんの世界戦トマホーク01
↑ フロント周り。サーボセーバー側はステアリングロッドが中央1点で装着されています。アームシャフトはワイドタイプ、フロントバンパーはカーボン板で補強されています。ロッド類はHPI製に変更されていますね。
↑ ステアリングサーボ周り。サーボ類はHPI製です。サーボセーバーマウントはトマホークのボディとの干渉を防ぐためにショート加工されています。
↑ ドライバー氏。たくさん空いている穴は当時のスピコンの熱対策です。アッパープレートの前がカットされているのはそのあたりにアンプをマウントするため(だったはずです)。
↑ リヤダンパーステー。3mm厚のFRP板を加工したものです。スコーピオン2014用のHGショック用リヤショックステーはこのダンパーステーの形状に由来しています。2014用ステーと比べると、1)トマボディ固定用のピン箇所、2)2014用は少しスリムな形状、3)2014用は2mm厚のカーボン板なので強度面で皿ビス加工なし、などが違っています。
リヤダンパーは後述しますが、京商の1/8バギー用のロングダンパーを短くカットしたもので、当時のトマホークのオプションパーツの「スペシャルショックアブゾーパー」とは違う長さになっています。スプリングもそれに合わせた特注品。
↑ フロントダンパーのあたり。プレッシャーダンパーのSサイズに合わせたカーボン製のダンパーステーです。このスプリングも特注品らしく、自分の手持ちで同じものが見つからず(汗)
↑ リヤのギヤボックス周り。ギヤ類が全てワークス仕様になっているので、ギヤシャフトの長さもちょっと違っていて、Oリングを外側に出して固定しています。(純正ではギヤとギヤカバーの干渉を防ぐためにOリングを使う場合がありますが、内側につけます) これはスコーピオン2014に受け継がれていますね。
リヤダンパーはダンパーステーの後ろ側にマウントされています。
↑ リヤサスポストはおそらく純正品ですが、スペーサを使って短いポスト2本を使っています。リヤ側のキャンバー角を考えたセッティングだと思います。シャフトは外側にナットが取り付けられてメンテしやすいようになっています。
リヤサスプレートは純正形状の3mm厚のオリジナル。当時のトマホークは2mm厚/スコーピオン2014は2.5mm厚なんですが、材料も違うので強度面は2014で十分になっていると思います。
↑ リヤ側のスタビ。アッパープレートに固定して、1つ上の写真にあるようにリヤサスの内側にリンクされています。
↑ フロントのピボット(2014ではキャスターロックセット)はオプションパーツの角を加工したものです。2014のキャスターロックセットの形状もこれに由来していますね。
↑ サーボプレートは純正形状の2.5mm厚のオリジナル。当時のトマホークは2mm厚/スコーピオン2014は2.5mm厚です。でも2014のサーボプレートは曲げ位置が穴を避けた位置に変わっているんです。
フロントアーム側のスタビホルダーは、ファイティングバギー用のリンケージ部品を加工したものでした。
↑ サーボプレートはフロント側に延長され、シャーシを結ぶフロントサスジョイントにビス止めされています。
メインシャーシは中空のSUS角棒を曲げ加工したもの。タナトゥさんや自分が装着しているタイプと同じですが、両端の穴が塞がれています。このシャーシはMRE製だと思っていたんですが、当時ラジコンマガジンさんが作った部品らしいですね。(←ラジマガ大出さんよりヒアリング)
ちなみにメインシャーシが中空の角棒の場合、手で触るとちょっとだけ暖かくて判別が付きます(笑)。純正と違って中に空気が入るので少しだけ温かくなるみたいですね。
↑ ギヤボックスプレート。純正形状の3mm厚板ですが、走行で接触した場合に干渉を受け流すように前方側の断面が斜めに加工されています。(斜めに見えますがけっこうR面加工です)
↑ ギヤボックスの下面も平たく加工されています。リヤサスアームの接着材はスタビ用ピボット取り付け穴の補強用です。(取付穴に対して肉厚がギリギリなんです)
↑ シャーシ底面の全体写真。ビス類はほとんどが皿ビス加工されています。皿ビス加工もスコーピオン2014に受け継がれていますね。ギヤボックスプレートはオプションパーツで欲しい気がしますが、カーボンタイプがあるか…。
↑ このトマホークのコアパーツ、粉川さん設計のボールデフ内蔵のギヤボックス。内部の写真はさすがに掲載しておりませんが、ギヤ類は全部ワークス品に変わっています。
↑ これもこのトマホークの大きな特徴。フロントのキャンバー角は一定の遊びが付けられています。粉川さんいわく、ガチガチに固めるとシビアな操縦性になってしまうので、フロントの舵は路面の小さな凹凸程度を吸収できるように少しだけ自由度があったほうが良いとのこと。(このトマホークはその後の走行で少し遊びが多くなっていますとも言っていました)
このフロントの調整ですが、先日のスコミで粉川さんが走らせていた赤いスコーピオン2014も同様のセッティングでした。自分のトマホークにも展開させて頂きます。